お歳暮をいただいたら、すぐに気持ちを伝える「お礼状」を出すのが大切です。
でも「どんな文面にすれば良いのか」「相手との関係によってどう書き分けるべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ビジネス・親戚・友人など相手別に使えるフルバージョンの例文を豊富にご紹介します。
さらに、お礼状を書くときのマナーや、送るタイミング、遅れてしまった場合の対応、辞退を伝える際の表現方法まで網羅しました。
形式に沿った丁寧な文章はもちろん、親しい相手に使えるカジュアルな文例や、メール・LINEでの例文もまとめています。
この記事を読めば、どんな相手にも安心して送れるお礼状がすぐに書けるようになります。
ぜひ参考にして、心のこもったお礼を届けてみてください。
お歳暮のお礼状とは?意味と基本マナー
お歳暮のお礼状は、年末に贈り物をいただいたときに感謝の気持ちをきちんと伝えるための大切な習慣です。
ただ単に「ありがとう」を伝えるだけでなく、相手への敬意や気遣いも込めることで、良好な関係をより深めるきっかけになります。
お礼状は贈り物と同じくらい重要な礼儀であり、心を込めて書くことが信頼関係を築く第一歩です。
なぜお歳暮にお礼状を送るのか
お歳暮は、1年間お世話になったことへの感謝を込めて贈られるものです。
そのため、お礼状は「受け取りました」という報告と「ありがとうございます」という気持ちを伝える役割を果たします。
相手に安心してもらえるだけでなく、丁寧なお礼状は今後の関係をより円滑にする効果があります。
電話や口頭だけで済ませるのは、形式として不十分に受け取られることもあるため注意が必要です。
送る時期と方法の基本ルール
お歳暮のお礼状は、品物を受け取ってからできるだけ早く出すのが基本です。
理想は数日以内に、遅くとも2週間以内に届くようにすると安心です。
送る方法には「封書・はがき」と「メール」があります。
方法 | 特徴 | おすすめの相手 |
---|---|---|
封書・はがき | 改まった印象を与えられる | 取引先・上司・親戚など |
メール | すぐに送れるカジュアルな方法 | 親しい友人・同僚など |
相手との関係性や状況に応じて、適切な方法を選ぶことが大切です。
縦書き・横書きや句読点の扱い
お礼状の形式にはいくつかの注意点があります。
正式な場面では、縦書きの便箋やはがきを選ぶと丁寧な印象になります。
また、伝統的なマナーとして「句読点を使わずに改行で区切る」書き方もあります。
ただし最近は、相手が読みやすいように句読点を使うケースも増えています。
迷ったときは、相手の世代や関係性に合わせるのが無難です。
お歳暮のお礼状の基本構成
お礼状は自由に書けるようでいて、実はある程度の型があります。
この型に沿って書けば、誰に送っても失礼にならず、読みやすい文章を作ることができます。
基本構成を押さえておくと、場面に応じてアレンジするのも簡単になります。
頭語と時候の挨拶の例文
お礼状の書き出しは「拝啓」「謹啓」などの頭語から始めます。
その後に季節感を表す時候の挨拶を添えると、丁寧な印象になります。
頭語 | 対応する結語 | 使用シーン |
---|---|---|
拝啓 | 敬具 | 一般的なお礼状 |
謹啓 | 謹言 | 改まった相手(取引先や目上の方) |
12月に使える時候の挨拶例
- 師走の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 年の瀬も押し迫り、何かと慌ただしい時期となりました。
お礼の言葉と具体的な書き方
いただいた品に対する感謝を、具体的に書くことが大切です。
「お心遣いに感謝いたします」といった表現に、品物の名前を添えるとより伝わりやすくなります。
例文:
このたびは結構なお品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
ご厚意に心より御礼申し上げます。
相手を気遣うフレーズ集
お礼だけで終わらせず、相手を思いやる言葉を添えると温かみが増します。
12月らしい表現を選ぶと、季節感も伝わります。
- 寒さも本格的になってまいりましたので、どうぞご自愛ください。
- 年末のお忙しい折、皆様が穏やかに過ごされますようお祈り申し上げます。
- 新しい年が素晴らしい一年となりますことを願っております。
結語と署名のマナー
文末には、頭語に対応する結語を書きます。
さらに日付と自分の名前を入れれば、形式として完成です。
例文:
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇〇〇
頭語と結語の組み合わせを間違えると不自然に見えるため注意しましょう。
「頭語 → 本文 → 結語 → 署名」の流れを守れば安心です。
ビジネス向けお歳暮お礼状の例文【フルバージョンあり】
ビジネスのお礼状では、感謝の気持ちだけでなく「今後も良好な関係を続けたい」という意図を込めることが重要です。
ここでは、封書やはがき、メールで使える例文をフルバージョンでご紹介します。
そのまま使える形で整えてあるので、必要に応じて社名や日付を差し替えて活用してください。
取引先への封書・はがき例文(全文例3つ)
例文①(一般的な取引先宛)
拝啓 師走の候、貴社におかれましては益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは結構なお歳暮の品を賜り、誠にありがとうございました。
日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
寒さもひとしお厳しい時期でございますので、皆様にはどうぞお体を大切にお過ごしくださいませ。
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇〇〇
例文②(目上の取引先宛)
謹啓 寒冷の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
このたびはご丁寧なお歳暮を賜りまして、誠にありがとうございました。
社員一同ありがたく拝受し、日々の励みとなっております。
来年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
まずは略儀ながら、書中をもって御礼申し上げます。
謹言
令和〇年十二月〇日
株式会社〇〇
常務取締役 〇〇〇〇
例文③(社内関係者向けの柔らかい表現)
拝啓 年の瀬も押し迫り、何かと慌ただしい時期となりました。
このたびは心温まるお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
お心遣いに社員一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
本年は大変お世話になり、ありがとうございました。
来年も変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇〇〇
ビジネスメールでのお礼状例文(全文例2つ)
例文①(正式な取引先宛)
件名:お歳暮の御礼
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇〇〇様
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたびは結構なお歳暮を賜り、誠にありがとうございました。
お心遣いに感謝申し上げるとともに、今後も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
取り急ぎメールにて御礼申し上げます。
敬具
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇〇〇
例文②(柔らかめの取引先宛)
件名:お歳暮をありがとうございました
〇〇株式会社
〇〇様
このたびは素敵なお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
早速社員一同でありがたく頂戴いたしました。
年末のお忙しい中、温かいお心遣いに感謝申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇〇〇
社内向けカジュアルメッセージ例文(全文例2つ)
例文①(上司宛)
件名:お歳暮をありがとうございました
〇〇部長
このたびは結構なお歳暮をいただき、誠にありがとうございました。
部署のメンバー全員でおいしく頂戴し、感謝の気持ちでいっぱいです。
本年も大変お世話になり、ありがとうございました。
来年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
例文②(同僚宛)
件名:ありがとう
〇〇さん
先日は心のこもったお歳暮をありがとう。
とても嬉しく、早速皆で楽しませていただきました。
これからも一緒に頑張っていけると嬉しいです。
取り急ぎメールにて御礼まで。
親戚・両親向けお歳暮お礼状の例文【フルバージョンあり】
親しい間柄のお礼状は、ビジネスほど堅苦しくする必要はありません。
それでも丁寧さを心がけることで、温かさと誠意がしっかり伝わります。
ここでは、両親や親戚宛てに使えるフルバージョンの例文をご紹介します。
親への正式なお礼状例文(全文例2つ)
例文①(両親宛て、フォーマル)
拝啓 師走に入り、寒さも一段と厳しくなってまいりました。
お父さんお母さんにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは心のこもったお歳暮をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
家族一同、大変喜んでおります。
年の瀬も押し迫り、慌ただしい毎日が続きますが、どうぞお体を大切にお過ごしください。
まずは書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇より
例文②(両親宛て、カジュアル)
お父さん お母さんへ
いつも元気で過ごしています。
昨日、お歳暮が届きました。心のこもった贈り物をありがとう。
家族みんなでありがたくいただきました。
年末に会えるのを楽しみにしています。
寒い日が続きますので、体に気をつけて過ごしてください。
取り急ぎ御礼まで。
〇〇より
親戚宛てのお礼状例文(全文例2つ)
例文①(丁寧な表現)
拝啓 寒冷の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは心温まるお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
お心遣いに家族一同、深く感謝申し上げます。
年末のお忙しい折、どうぞお体を大切にお過ごしくださいませ。
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇
例文②(親しい親戚宛て)
拝啓 年の瀬も押し迫り、慌ただしい日々が続いております。
先日は素敵なお歳暮をいただき、誠にありがとうございました。
早速家族みんなで楽しませていただきました。
今年も大変お世話になり、心から感謝しております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
まずはお礼まで。
敬具
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇
友人・知人向けお歳暮お礼状の例文
友人や知人宛てのお礼状は、フォーマルさよりも気持ちが伝わることが大切です。
相手との距離感に応じて、少し砕けた言葉を使うのも良いでしょう。
ここではフォーマルからカジュアル、さらにメールやLINEで送れる例文までご紹介します。
フォーマルなお礼状例文(全文例2つ)
例文①(ややかしこまった友人宛)
拝啓 師走の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは心温まるお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
お心遣いに深く感謝申し上げますとともに、これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。
敬具
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇
例文②(親しいけれど丁寧に伝える場合)
拝啓 年の瀬も押し迫り、何かと慌ただしい時期となりました。
このたびは心のこもったお歳暮をいただき、誠にありがとうございました。
家族一同大変喜んでおります。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
まずはお礼まで。
敬具
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇
親しい友人へのカジュアル例文(全文例2つ)
例文①(柔らかい言い回し)
〇〇さんへ
このたびは素敵なお歳暮をありがとう。
家族みんなでとても喜んでいただきました。
年末で忙しいと思うけれど、無理しないでね。
新しい年も一緒に楽しい時間を過ごせることを楽しみにしています。
〇〇より
例文②(さらに砕けた表現)
〇〇へ
お歳暮ありがとう!
とても嬉しくて、早速みんなでいただきました。
今年もたくさん助けてもらってありがとう。
来年もどうぞよろしく!
取り急ぎお礼まで。
〇〇
メールやLINEで送る例文(全文例2つ)
例文①(メールの場合)
件名:お歳暮をありがとう
〇〇さん
先日は心のこもったお歳暮をありがとう。
とても美味しくいただき、家族みんなで楽しい時間を過ごしました。
今年もいろいろとありがとう。また近いうちに会えるのを楽しみにしています。
取り急ぎメールにてお礼まで。
例文②(LINEの場合)
〇〇ありがとう!
お歳暮、すごく嬉しかったよ。
家族で分けて美味しくいただきました。
また来年もよろしくね。
良いお年を!
お歳暮を辞退・お断りする場合の例文【フルバージョンあり】
場合によっては、お歳暮を受け取れない、または今後は辞退したいと伝える必要があります。
その際も、相手の厚意に感謝を示しつつ、理由を丁寧に説明することが大切です。
ここでは、企業として辞退する場合、公務員や立場上受け取れない場合、次回以降を辞退する場合の例文を紹介します。
企業として辞退する場合の例文(全文例2つ)
例文①(取引先からの贈答を辞退する場合)
謹啓 歳末の候、貴社におかれましては益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁寧なお歳暮を賜り、誠にありがとうございました。
誠に心苦しいのですが、弊社では取引先様からのご贈答を辞退させていただいております。
お気持ちだけありがたく頂戴し、お品物は別便にてご返送させていただきます。
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
謹言
令和〇年十二月〇日
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇〇〇
例文②(柔らかい断り方)
拝啓 師走の候、貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは結構なお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
せっかくのご厚意に恐縮ではございますが、弊社では贈答を辞退させていただいております。
勝手を申しますが、どうかお気持ちだけ頂戴させていただきます。
来年も変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
株式会社〇〇
常務取締役 〇〇〇〇
公務員など立場上受け取れない場合の例文(全文例2つ)
例文①(公務員宛ての場合)
謹啓 初冬の候、〇〇様にはますますご清祥のことと存じます。
このたびはご厚意を賜り、誠にありがとうございました。
しかしながら、職務上の立場により、贈答品を受け取ることができません。
大変恐縮ではございますが、頂戴しましたお品はご返送申し上げます。
何卒ご理解いただければ幸いです。
謹言
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇
例文②(立場上辞退する旨をやわらかく伝える)
拝啓 師走の候、〇〇様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたびは心温まるお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
せっかくのお心遣いながら、公的な立場上、贈答品を受け取ることができません。
誠に失礼とは存じますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇
次回以降のお歳暮を辞退する場合の例文(全文例2つ)
例文①(ビジネス相手に伝える場合)
謹啓 寒冷の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のことと存じます。
このたびはご丁寧なお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
ありがたく拝受いたしましたが、今後はどうかお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。
引き続き、変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
謹言
令和〇年十二月〇日
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇〇〇
例文②(親しい相手にやわらかく伝える場合)
拝啓 年の瀬も押し迫り、慌ただしい日々が続いております。
先日は心のこもったお歳暮をありがとうございました。
大変恐縮ですが、今後はどうかお気遣いなさらないでください。
お気持ちだけで十分に嬉しく存じます。
来年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇
お歳暮のお礼状が遅れた場合の対応
お歳暮のお礼状は早めに送るのが理想ですが、事情により遅れてしまうこともあります。
その場合は「遅れてしまったこと」へのお詫びを必ず添えることが大切です。
遅延を率直に伝えることで、誠意のこもった対応になります。
遅延をお詫びする例文(全文例2つ)
例文①(ビジネス向け)
拝啓 寒冷の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
このたびは心温まるお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
本来であればすぐにお礼を申し上げるべきところ、遅れまして申し訳ございません。
お心遣いに深く感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇〇〇
例文②(個人向け)
拝啓 年の瀬も押し迫り、慌ただしい日々が続いております。
このたびは心のこもったお歳暮をいただき、誠にありがとうございました。
お礼が遅くなってしまい、大変失礼いたしました。
いただいた品は家族みんなでありがたく頂戴いたしました。
寒さも一層厳しくなりますので、どうぞあたたかくしてお過ごしください。
敬具
令和〇年十二月〇日
〇〇〇〇
年賀状とお礼状の違いに注意(例文1つ)
お歳暮のお礼を年賀状にまとめてしまうのはマナー違反とされています。
お礼状は必ず別に出し、もし遅れた場合は「年賀状とは別に」送ることが望ましいです。
例文③(お礼状と年賀状を分けて送る場合)
拝啓 向寒の候、〇〇様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは丁寧なお歳暮を賜り、誠にありがとうございました。
本来であれば早速お礼申し上げるべきところ、年末の慌ただしさにより遅くなり申し訳ございません。
年始のご挨拶は別途年賀状にて申し上げますが、まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
令和〇年一月〇日
〇〇〇〇
お歳暮のお礼状を書くときのポイントまとめ
お礼状は、単に礼儀として送るだけでなく「相手に喜んでもらえる文章」に仕上げることが大切です。
最後に、お歳暮のお礼状を書くときに役立つポイントを整理してご紹介します。
ちょっとした工夫で、相手に伝わる温かさがぐんと増します。
相手との関係性に合わせる工夫
ビジネス相手にはフォーマルに、友人や家族にはやわらかい言葉を選ぶことが基本です。
同じ「ありがとう」でも、言い方や文体を変えることで印象は大きく異なります。
相手との距離感を意識することが、好印象につながります。
具体的なエピソードで感謝を強調する方法
「家族で美味しくいただきました」「社員一同でありがたく頂戴しました」など、実際にどう使ったかを書くとリアリティが増します。
相手も「贈ってよかった」と思えるので、感謝がより伝わります。
表現例 | 伝わる印象 |
---|---|
「社員一同で分け合いました」 | 職場の一体感が伝わる |
「子供たちも大変喜んでおります」 | 家族の温かい雰囲気が伝わる |
「すぐにいただき、ほっとした時間を過ごせました」 | 感謝の実感が伝わる |
LINEや電話では失礼になる?現代のマナー事情
近しい相手ならメールやLINEでも問題ありませんが、正式なお相手には封書やはがきが無難です。
年賀状とお礼状を兼ねるのは避け、必ず別々に送ることを意識しましょう。
相手やシーンに合わせた伝え方を選べば、感謝の気持ちは十分に届きます。
まとめ|心のこもったお礼状で感謝を届けよう
お歳暮のお礼状は、贈っていただいた品物への感謝を伝えるだけでなく、相手との信頼関係を深める大切な機会です。
形式に沿って丁寧に書けば失礼にはなりませんが、そこに自分らしい一文を添えるとより気持ちが伝わります。
大切なのは「感謝の気持ちを素直に表現すること」です。
ビジネスでも個人でも、状況に応じた例文を活用すれば安心して書けます。
また、辞退や遅延といった少し難しい場面でも、ポイントを押さえれば相手に失礼のない形で伝えられます。
今回ご紹介したフルバージョン例文を参考にしながら、自分の状況に合ったお礼状を作成してみてください。
形式だけのお礼ではなく、相手を思う言葉を添えることが、心のこもったお礼状につながります。
丁寧なお礼状は、贈ってくれた相手に喜ばれるだけでなく、今後の関係をより良いものにしてくれるでしょう。
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